リフォームで出来る事と必要な費用・相場は?

リフォームで出来る事と必要な費用・相場

リフォームで出来る事はとても多く、法的な問題や技術的な問題、構造的な問題がなければ基本的にどんなものでも可能です。
行うリフォームに対して相応の費用が必要になりますが、費用さえ用意出来ればほとんどのリフォームは可能になります。

リフォームは、内容次第では一千万円を超えるようなものもありますが、リフォーム内容に対して大まかに必要な費用がある程度分かるようになっています。
これは相場と言われるもので、リフォームを行う場所や作業内容に対して、大体このくらいの費用が必要だという目安になるものです。
あくまで目安なので、相場通りにならない事も多いのですが、相場を知っておけば悪質業者からの過剰な費用請求を防げたり、準備する予算を事前に決めやすくなります。

一戸建てとマンションのリフォームは出来る範囲に違いがある

一口にリフォームと言っても、リフォームを行う建物によって出来る事と出来ない事があります。
分かりやすいのは一戸建てとマンションで、一戸建ての場合は基本的に法律、技術、構造の3つの問題がなければどんなリフォームでも可能です。
究極のリフォームである建て替えも出来るので、リフォームが出来る建物としては高い自由度を持っています。

一方、マンションは集合住宅であるため、購入したマンションだとしてもリフォームが行えない場所が存在します。
その為、一戸建てに比べるとマンションのリフォームは自由度が低くなります。

マンションリフォームは専有部分のみ

マンションには購入した部屋や渡り廊下、ベランダなどに「専有部分」と「共有部分」という2つの属性があります。

専有部分は、マンションの購入者が自由にできる部分の事で、専有部分であれば自由にリフォームを行えますが、万が一共有部分をリフォームしてしまうと重大な結果を招きます。
共有部分は、そのマンションに住んでいる人が共有するパブリックスペースの事で、個人の所有物ではなくマンションの管理組合が管理するのでリフォームを行えません。

共有部分は、主にマンションの外観にかかわる部分と、配管や配線が設定される事がほとんどです。
ベランダを含めた部屋の外部分、窓、玄関ドア、床や壁、天井から出ている配管や電気、通信ケーブル類が共有部分になっています。
共有部分以外の場所は専有部分と考えて構いませんが、リフォームを行う管理規約などで専有と共有を確認しないとトラブルになります。
リフォーム業者に依頼すると専有と共有の確認は必ず行われるので、業者を利用したリフォームであればあまり気にする事はありません。

一戸建ては家の構造次第

一戸建てのリフォームは、基本的に法律上の違反がなければ制限がありません。
費用さえ用意出来れば、あらゆるリフォームが可能です。
ただし、一戸建ての場合は建物を壁や柱で支えているために、構造によってはリフォームが出来ない事もあります。

例えば、間取りの変更で壁の場所を解体したい時は、解体する壁が家を支える上で重要な役割を持っている場合が挙げられます。
技術的に解決できる事も多いのですが、古民家など古い家の場合は構造が現代の家とは違うため、リフォームが出来ない部分も多くあると言えます。
また、増築された部分も、構造上の問題でリフォームが出来ない事が稀にあります。

一戸建てのリフォームで、構造上の問題によりリフォームが出来ない事は、決して珍しい事ではありません。
しかし、もし構造上の問題が出たとしても、技術のあるリフォーム業者であれば解決できる事もあるので、一戸建ては業者選びがリフォーム成功の大きな要素になります。

マンションと一戸建てのリフォーム費用相場

マンションと一戸建てのリフォーム費用相場

マンションと一戸建てには、それぞれリフォームに関わる相場価格というものがあります。

リフォームに必要な費用はどんな内容で、どこのリフォームを行うのかによって変化しますが、おおまかに「この位の予算があればできる」というのを示すのがリフォームの相場の意味です。
あくまで目安に過ぎませんが、割引交渉の基準としても利用できますし、相場からかけ離れている費用を請求された場合にも見抜く事もできます。

リフォームの相場価格は、知っておくだけで安く満足できるリフォームを実現する手がかりになります。
小さな事ではありますが、知っているのと知っていないのとでは、雲泥の差が出る事もあるのがリフォームというものです。

一戸建てのリフォーム費用相場

一戸建ての場合のリフォーム相場は、100万円から200万円です。
ほとんどの場合で100万円を超えてしまいますが、費用が200万円を超えてくるリフォームは比率としては少なくなっています。

中間相場はおよそ130万円から150万円ほどで、使用する素材に良いものを選択すると200万円に近づいていきます。
また、オーダーメイドの部分が多くなると、その分相場価格も高くなっていくので、こだわりを持ってリフォームを行う場合は200万円を超える事も多くなります。

マンションのリフォーム費用相場

マンションの場合は一戸建てよりも10万円から30万円ほど相場価格が下がり50万円から150万円が相場になります。

マンションで行えるリフォームは一戸建てとあまり変わりませんが、外壁などの外のリフォームや増築などは行えないので、水回りや居室のリフォームが主流です。
リフォームで変更できる部分もある程度限られてしまうので、相場価格もその分安めになっています。

介護目的のリフォーム費用相場

介護目的のリフォームはバリアフリー化が主なものですが、動線を広くしたり階段の安全を確保するなど、内容で相場価格は大きく変わります。
一戸建ての場合、介護目的のリフォーム相場は手すりの設置で3万円から10万円、階段の架け替えで50万円前後、玄関や廊下を広げる場合は50万円から100万円が相場です。
床などをバリアフリーにする場合は、50万円から100万円が必要になります。

介護目的のリフォームであってもさほど高い費用は必要ありませんが、リフォームをする所が多いと費用も多く必要になります。
ただ、介護目的リフォームには補助金制度がある事もあります。

自治体によって補助金の額や対象が変わる事もありますが、バリアフリーなどのリフォームはほぼ補助金が出るのでリフォーム工事前に自治体に確認の上申請をしてください。
補助金の申請は自力で行うのが基本ですが、申請の方法はリフォーム業者に聞くと分かります。

リフォーム場所による費用の違いは?

リフォーム場所による費用の違い

リフォームは変更を行う場所によってその費用に違いが出てきます。

リフォームは場所ごとに作業内容や使用する素材、リフォーム工事の難易度などが変わります。
そのために、場所ごとに必要な費用が変わるのですが、場所ごとの費用の差はさほど大きくありません。

キッチンや風呂、部屋のリフォームにかかる費用

場所別のリフォーム費用は、マンションか一戸建てかの他に、水回りと居室、外のリフォームで費用が異なります。

一戸建ての費用

一戸建ての場合、水回りリフォームの費用はキッチンが120万円ほど、浴室は80万円前後です。
トイレ(汲み取りからの水洗化省く)、洗面は50万円以下になる事が多く、リフォームとしては安めになっています。

居室の場合は玄関、寝室が40万円と最も安く、リビングとダイニングのリフォームで60万円ほどです。

1か所あたりのリフォームは200万円を上回る事が少なく、たとえ全面リフォームをした場合でも必要最小限に留めれば200万円以内に収まります。

テレビ番組などでは1000万円を超えるような費用が掛かる事もあるようですが、計画をしっかりと立て業者を選択する事で安い費用で満足の出来るリフォームが可能です

マンションの費用

マンションの場合は一戸建てよりも平均して10万円から40万円ほど費用が安くなります。

マンションのリフォームは水回り関係が多く、費用がリフォームとしては手ごろなので人気があります。
水回りのリフォーム相場はキッチンと浴室が80万円前後、トイレと洗面がそれぞれ40万円ほどです。

リビングやダイニングも50万円と一戸建てよりも少し安く、寝室と玄関周りも40万円程度と費用は安めです。

水回り、居室ともに100万円を超える事はほとんどなく、またリフォームの多くが60万円から70万円台で収まります。

外壁リフォームにかかる費用

外壁のリフォームは建物の高さにもよりますが、塗装だけであれば2階建て住宅で、50万円から100万円ほどの費用で可能です。
外壁の再構築やサイディングの全面交換をする場合は、150万円を超える事があります。

一戸建ての場合は回数が増えるとリフォーム費用も高くなる場合があり、平屋で最も安く、2階、3階と高くなると費用も少し高くなることがあります。
特に外壁関係は足場の数が増えると費用が増えるので、200万円以上の費用が掛かる事もあります。

マンションは外壁部分は共有扱いなので、リフォームをする事はできません。

フローリングの張替えにかかる費用

水回りと同じくよく行われているフローリングのリフォームは、一戸建て、マンション共に100万円ほどの費用が必要です。
フローリングは畳からの変更でも同じくらいの費用が掛かります。
フローリングはリフォームの中でも費用が変動しやすく、使用するフローリングの価格や張り替える広さによっては、200万円から300万円の費用が必要な事もあります。

フローリングは、建材として販売されている状態だと1セットが広さにして半畳ほどなので、フローリング2セットの価格が1畳分の費用になります。
工賃も広さや作業内容で代わりますが、張り替えだけなら古いフローロングをはがして交換するだけなので、さほど高くはありません。
そのため、使用するフローロング自体の価格が費用に直結するので、張り替えるフローリングを安いものにすると全体の費用も安くなります。

リフォームで出来る事は、一戸建てかマンションかで多少の違いがありますが、費用や相場はさほど大きな差が出ないものです。
費用面で影響するのは多くの場合で使用する建材なので、建材のランクを少し落とすなどの工夫で費用を抑える事が出来ます。
ただし、リフォームの場所や内容によっては建材の質を落とさない方が良い事もあるので、リフォーム業者とよく打ち合わせをしてから選択してください。

アイランドとペニンシュラのキッチンの価格は?違いは何?

リフォームで出来る事と必要な費用・相場は?

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